私の母親の話ですが…彼女は36歳の時に病死したんですが、その一年ほど前に、ある男性からストーカーされていたらしいのです。
当然、当時は知らなかったんですが、相手は勤務先の取引先の人だそうで、父が不在の時や出稼ぎで二ヶ月留守にしている間に家に押し入られたりと、色々と揉めたようです。
その当時はストーカー規制法なんかないし、押し入られるまで警察も動いてくれなかったとききました。
確かに小3の頃、父の不在時には弟と3人で叔母の家に身を寄せた時期がありました。
私は従兄弟と遊べることもあり、楽しい記憶しか残っていませんでしたが。
警察が介入して、母の職場から相手の職場やストーカー本人にも圧力がかかったため、諦めてくれたようで一件落着…したかのように見えました。
それから一年半後、病で母急逝。
葬儀や49日その他を終えて、お骨を骨壷から出して袋に入れるため墓を開けると、なんと骨壷が空っぽ。
警察が入って捜査してくれた訳ですが、なんとあのストーカー男の指紋が墓石にベッタリと残っていたことが判明し、すぐに逮捕されました。
盗まれた骨は「半分」は男の自宅に保管されていましたが、残りの「半分」…は。
男の自供で「食べた」事が判明しました。
もちろん、それを知った父の激怒ぶりは相当なもので、裁判中、1年ほど修羅場を経験しました。
ただ、私が高3の時に知らない男に街で突然、声をかけられたことがありました。
「お母さんにそっくりになったね」
それを知った父が、県外の大学に私を進学させ、地元の実家を売りに出し自らも転職。
地元から引越ししてからは何事もなく現在に至っています。