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修羅場のはなし

修羅場のはなしのまとめ

研究授業の当日に僕が読み上げた作文は

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研究授業の当日に僕が読み上げた作文は

小学校1、2年の時の担任(女)が最低な教師でした。
生徒を露骨に贔屓するんです。
それもちょっとやそっとじゃないんです。
気に入らない生徒は授業で絶対に当てず完全無視!

それどころかクラス全員の前で個人攻撃は当たり前。
さらに親兄弟の悪口まで言いふらす始末です。
毎日のようにクラス全員に、その生徒の悪いところを告発させて吊し上げ。
まさに教室で恐怖政治ですよ。

他の先生はそんな実態を知らなかったのか見て見ぬふりをしてたのか、誰も助けてくれませんでした。

特に私は嫌われてる生徒の一人でしたから、毎日が針のムシロでした。
いくら辛くても小学生低学年ともなれば先生の存在は絶対ですし、逆らったりできませんでした。

そんな時、クラスで研究授業が開かれることになりました。
他校の教師や教育委員会の幹部がいる前で授業をする行事です。
担任の恐怖政治のおかげでクラスは表向き落ち着いた「良いクラス」と評価されてたようなので選ばれたみたいです。

授業は国語で、教科書に載ってる話の感想文を何人かに読ませて、クラスで意見を出し合う討論的な授業でした。
教師本人にとっては一世一代の晴れ舞台ですから、その女教師も当然入念な準備行いました。
そのため、あらかじめ全員に感想文を書かせて、よい出来のものを選んで当日指名することにした訳です。

私は丸3日全力を傾けて、これ以上はないという感想文を書きあげました。
いやいや宿題をこなした同級生の文章と比べれば、群を抜いた出来だったと思います。

いつも授業中は私を絶対に指名しない女教師でしたが、さすがに自分の評価に関わる研究授業では少しでもいいところを見せたかったのか、当日は私の作文を読むようにと言ってきました。

準備は全て整いました!

そして研究授業の日がやってきました。
教室の後方にはずらりと見学者が並び、さしもの女教師も緊張を隠せない ようです。
生徒たちも何か失敗すれば後で吊し上げられると分かっているだけに、ピリピリとしたムードで授業は始まりました。

授業の中盤、ついにその時は来ました。
「次は、○○君読んでください」と言われて、私は立ち上がります。
手には、3日かけて書いた感想文…ではなく、一週間寝ずに考えた告発文がありました。

「○○先生のせいで、このクラスは地獄です。僕は、手を挙げて答えを言うともらえるお花のシールをもらったことがありません…」
私は先生のヒステリックな制止に負けまいとして声を張り上げ話し続けました。

ある子は家の苦しい経済状況を暴露されたこと… 。
ある子は兄が高校中退の不良だとなじられたこと…。
またある子は病欠を仮病と決め付けられて皆の前で土下座させられたこと…。

同級生はみんな泣き出しました。
今までの辛い思いがこみ上げてきたんだと思います。
その泣き声が、俺の告発の信憑性を増してくれました。

当然授業は中断。
女教師は狂ったように「これはデタラメです!」と叫び続けていました。
問い詰めようとする見学者と、必死でなだめる校長・教頭のもみ合いが延々続いて…。

結局、女教師は担任外されて、教育委員会のどっかの部署に飛ばされたようです。

その後、中途半端な時期なのに校長も変りました。
それ以来、私は小学校を卒業するまで、学校中の教師に恐れられてものすごく居心地が悪かったんですが、後悔はしてません。

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