私が張ったワイヤーに掛かって昏睡状態だった暴走族の元少年が昨日亡くなられたそうです。
実は彼は私の学校の後輩でした。
まるで兄弟のような間柄。
その彼が、私の妹を、族仲間と示し合わせて襲ったのです。
私を慕ってたのは、餌をおびき出す餌のようなものだったそうです。
彼のバイクは、パーツから私が組み上げたのですから、張るワイヤーの高さの計算は楽でした。
他の人がワイヤーで犠牲になる心配はなかったのかって?
突き当りに後輩宅の玄関しかない路地の入口に、深夜の集会に出る決まった時間の前後5分しか張っていませんし、彼の家族はみんな健康的な農業従事者。早寝早起きするのが日課です。
ワイヤーに引っかかったバイクはそのまま壁に激突。
当人は放り出された勢いで、2回転半。ノーヘルのまま脳天から地面に落下したようです。
我ながら芸術的な復讐だったと自負しています。