夜、電話がかかってきました。こんな時間に誰だろうと思いながら出ると、
「あ、姉ちゃん?俺だよ俺」
と野太い声が。 私には兄はいますが、弟はいません。私を「姉ちゃん」と呼ぶ親戚や知り合いもいません。
「間違い電話じゃないですか?」と返してみたものの、「信じらんねぇ、弟の声忘れるとかあり得ないっしょ」
との返事。 そこで、ちょっとボンヤリしてた頭が一気に冷めました。これってオレオレ詐欺じゃない?何故かハイテンションになる私。
これは何か仕掛けてみねば。ちょうどその日に見つけた「「母さん助けて詐欺撃退」のニュースと、正月の帰省で中1の姪っ子がハイテンションで教えてくれた、2月からのプリ〇ュアの話題を思い出し、釣ってみることに。
「ホントに弟ならさ、新シリーズのプリ〇ュアの声優の名前言えるよね?はい、じゃあピンクの…キュアハピネスの人」
と、言った途端、オレオレの叫び声が聞こえてきた。
「ピンクはキュアラブリーだろぉぉがぁぁ!!」
その後、そいつは延々と新プリ〇ュアの名前から、歴代のプリ〇ュアの魅力とか声優その他についてを小一時間に渡って語り続けました。そして、
「分かったかおらぁあ!?」
と捨て台詞を残すと、こっちの返答も待たずに一方的に向こうから切ってしまいました。本当に衝撃的。オタクを煽るとロクな目に遭わないんだなぁと痛感した一日でした。