同居していた祖母が亡くなって二年。祖母が近所の農家から借りていた家庭菜園用の畑に、新たな借り手がつきました。それまでは荒れ放題でしたので、久しぶりに畑が耕されているを見て、私もほっとしました。ところが、数日後、お巡りさんがやってきたのです。
「お宅のおばあさんがAさん(近所の主婦・二人の子持ち)に畑の作物を好きに取っていいと言ってあったのは本当ですか?」
話を聞くと、新しい借り手のところからAさんが農作物を盗んで捕まったとのこと。それも、ひとつふたつという可愛いものではなく、丸ごとごっそり盗んだらしいのです。
新しい借り手さんは警察に通報すると、同時にカメラ回しながら見張りをしてAさんをとっつかまえたそうです。そこで、Aさんが言い出したのが、
「〇〇(私)のお婆さんから、好きにとっていいと言われている」
ということだったらしいのです。
Aさんは葬儀にも参列しいますし、祖母が亡くなっていることを知らないはずはありません。そう思い出してみれば、祖母も時々畑のものがごっそり盗まれるとこぼしていました。
Aさんは盗んだ物を農家のフリマみたいなとこで売っていたそうです。直接関わりはないとはいえびっくりしました。