1歳になる娘を三輪車に乗せてスーパーで買い物した帰り。三輪車は店の中までは入れないため、自転車置き場にチェーンで止めておいたのです。ところが、スーパーを出てくると、2歳くらいの知らない男の子が三輪車に乗って遊んでるではありませんか。
娘の三輪車は某鼠のキャラのもの。ボタンがついてて押すと喋るのですが、男の子はそのボタンバシバシ叩いています。チェーンで止まってるから走り出さないものの、明らかにやり過ぎです。
私は慌てて近くにいた母親らしき女の人に声をかけました。
「あのー、それうちのなんですけれど」
「っていうか、これさー、いくらだった?」
母親はタメ口で謝りもしません。もちろん、子どもを降ろそうともしません…。それでも私はぐっとこらえて男の子に言いました。
「帰るからごめんね、降りてね」
そして娘を三輪車に乗せました。途端に、怒った男の子は娘に砂をかけてきました。そんな男の子を見て母親は、
「やだぁーお砂触ったら手がバッチィでしょ」
と、笑っています。怖いというより、ビックリしました。そして、常に無表情で一言も喋らなかった男の子が、なんか怖かったです。