2、3年前の冬(多分1月~3月。年は越してた)、霜が降りる程度の気温だった朝の話。
高校に行くため、高校の一番近くに停まるバスを使っていた。課題について約束があり、いつもより早くバスに乗った。このバスはラッシュ時に少し混む道を通る。
その朝、車内はラッシュ時なこともあって超満員。私は慣れない寿司詰め車内にぐったりしながら流されていたら、運転席のすぐ後ろまで押し出されていた。
この時、習慣で音量控えめにした音楽を聞いていた。
ふとバスが停まり冷気が入ってきたので、「あー誰か乗るのね、ピンポンは聞こえなかったし」と思ったのだけども、二分くらいしても扉が閉まった感じがしない。
気のせいかもしれないけど、扉が開いたらへんのタイミングで、誰かの「はぁ?」という声を聞いた気がする。
扉のほうを振り返って見たけど自分チビなもので、高校生や出勤中の方々で乗車率140%くらいぎっちりな対角線側が少ししか見えない。
どうやらベビーカーごとバスに乗ろうとした子連れの女性が、怒られた末に以下のようなことを叫んでいました。
「抱っこしてたら潰されちゃう!」
「少し遠い所に住む友達が赤ちゃんを見てみたいと言ったから連れて行って自慢する。久々に会うから1日一緒に遊びたい。早い時間に行かなきゃ無理!」
「こっちは赤ちゃん連れなんだから気を使うべき!お前らが降りろ!」
「家は近いからそんなに冷えてないはず、お前らが降りて私達が乗れれば解決!」
などなど、一部早口過ぎて分からなかったけどもっと何やら言っていた。
こんなやりとりを一部何度も繰り返した挙句、「クレーム入れてやる!!」と捨て台詞を吐いて降りたようだった。
運転手さんは何度か「他のお客様に迷惑がかかっておりますので~」ということを言っていたが焼け石に水だった。
声からしてだいぶ若い女性だったので、当時は育児ノイローゼかと思っていたのですが……他の方の話を聞く限り、いわゆるキチガイの言動によく似ていました。
朝早くからそんな薄着で、そんな小さい子をどこに連れて行く気だと怒る男性も居たので、私はなにより子供が心配だったんですが、その後の周囲の話を聞く限り、ベビーカーに赤ちゃんは居なかったようです。